生成AIニュース:2025年3月まとめ はじめに2025年3月はChatGPTやClaude、GeminiのアップデートやManus、Veo 2など新しい生成AIツール/サービスが登場いたしました!本記事では株式会社Hitamukiがキャッチアップしている2025年3月の生成AIニュースをお届けいたします!1.主要な生成AIアップデート情報ChatGPT(OpenAI)— より「人間らしい」対話へOpenAIは2025年2月末に、ChatGPTの最新バージョン「GPT-4.5」を公開しました。このアップデートでは、以下のような点が強化されています。知識の正確性が向上:歴史や科学、最新の技術トピックに関する回答の正確さが大幅にアップ。文脈理解がより自然に:質問の意図をより深く読み取れるようになり、細かなニュアンスのやり取りもスムーズに。感情面の応答も強化:たとえば「励ましてほしい」と言ったとき、より共感的で温かい言葉が返ってくるようになっています。ビジネス利用でも、社内チャットボットやカスタマーサポートの質が一段と高まると期待されています。参考:https://openai.com/ja-JP/index/introducing-gpt-4-5/ ChatGPTの画像生成が進化!日本語対応など最新アップデートまとめOpenAIが提供するChatGPTの画像生成機能に、大幅なアップデートが加わりました。これまでよりも表現力がアップし、より多くのニーズに応えられるようになっています。この記事では、注目のアップデート内容を3つに分けてご紹介します。下記の画像はChatGPT4oのみで作成された画像です。日本語テキストが画像に対応!:これまで英語中心だった画像内のテキスト表現ですが、ついに日本語も画像内に自然に組み込めるようになりました。表現力の向上で、よりリアル&スタイリッシュに:今回のアップデートでは、質感・光の描写・ディテールの表現力がさらに向上。スタイルの指定がより直感的に:「油絵風」「漫画調」「ミニマル」「未来的」など、スタイルの指定が簡単かつ正確に反映されるように。Claude(Anthropic)— 論理的思考と長文処理に強みアメリカのAI企業Anthropicは、2025年2月に「Claude 3.7 Sonnet」という新バージョンを発表しました。特徴的なのは、以下の2点です。“ハイブリッド推論モデル”を採用:簡単な質問には素早く答えつつ、複雑な質問にはじっくり思考してから回答。まるで人間のような考え方を模倣しています。最大20万トークンの長文対応:1度に大量のテキストを読み取って、そこから分析・要約できるため、リサーチ業務やドキュメント管理に最適。エンジニアや研究職など、情報量が多く論理的な処理が必要な分野での活用が進みそうです。参考:https://www.anthropic.com/news/claude-3-7-sonnet Gemini 2.0 Flash:スピード特化の新モデル2025年3月、Googleは生成AIモデル「Gemini 2.0」シリーズに複数の新展開を加え、用途に応じたモデル選びがさらに柔軟になってきています。中でも注目は「Gemini 2.0 Flash」シリーズ。軽量・高速・高性能な特化モデルとして、さまざまなAI活用の可能性を広げています。低レイテンシ(反応速度)で処理が速い:チャットボットや検索連携など、即応性が求められるタスクに最適。100万トークンのコンテキストウィンドウ:膨大なデータやドキュメントを一度に読み込める。マルチモーダル対応(テキスト+画像+音声):音声で話しかけたり、画像から情報を読み取らせることもOK。生成機能(画像・音声など)の追加予定あり:今後、出力側でもより幅広い表現が可能に。AIを活用したアプリやプロダクト開発で「軽くて速いけど、ちゃんと賢い」モデルを探しているなら、Flashはかなり魅力的です。参考:https://deepmind.google/technologies/gemini/flash/ まとめ:三者三様の強みが際立つモデル強み向いてる用途GPT-4.5会話の自然さ、感情表現の豊かさカスタマー対応、教育、日常対話Claude 3.7 Sonnet論理的思考、長文処理能力プログラミング、リサーチ、ビジネス分析Gemini 2.0 Flash高速・低遅延、100万トークン、マルチモーダル対応チャットボット、検索支援、軽量アプリ2. 新登場の生成AIツール&サービスManus(マヌス)— 自律型“超”万能AIエージェント、登場2025年3月、中国発のスタートアップが開発した*Manus(マヌス)*という生成AIエージェントが、世界中で話題になっています。ManusってどんなAI?Manusは、単なるチャットボットではありません。ユーザーが「何をしたいか」だけを伝えると、その目的を達成するために必要なタスクを自動で計画・実行してくれる、いわば“自律型AI秘書”です。たとえば…「3泊4日の北海道旅行を計画して」と言えば、日程、予算、予約まで全自動。「ポートフォリオ用の個人Webサイトを作って」と言えば、デザインからコーディング、公開まで対応。どこがすごいの?最新のベンチマークでOpenAIのGPT-4を超えるパフォーマンスを記録。リサーチ、判断、実行といった高度なマルチステップタスクが可能。操作はチャットだけ。プログラミング不要。現在は招待制でのプレビュー公開となっていますが、AIの“次世代型”を体感できる革新的プロダクトとして注目されています。参考:https://manus.im/ Veo 2 — Googleが手がける最先端の動画生成AI2025年3月、Googleは最新の動画生成モデルVeo 2を正式発表しました。これは、テキストや画像を元に、わずか数分で高解像度の動画を生成できるAIです。Veo 2の主な特徴テキストや画像から高精細な動画を自動生成(最大4K解像度)100万トークン以上の長文プロンプトにも対応、複雑なストーリー構成もOKYouTube Shortsへの統合で、6秒動画をそのまま投稿可能Freepikと連携して、ノンデザイナーでも簡単に映像作品が作れるこんな場面で活用され始めているマーケティング:SNS向け動画広告を高速かつ安価に量産教育:ビジュアル教材の作成がスピーディにクリエイティブ:アニメーション、プレゼン資料、コンセプト映像などVeo 2は、「動画制作=専門家の仕事」という固定観念を覆すツールとして、広範な分野での活用が進んでいます。参考:https://deepmind.google/technologies/veo/veo-2/ まとめ2025年3月は生成AIがさらなる進化を遂げています。ChatGPTは感情表現が豊かになり、日本語画像生成も可能に、Claudeは論理的思考と長文処理を強化、Geminiは高速処理を追求。また、自律型AI秘書「Manus」や動画生成の「Veo 2」も登場し、AIの活用領域がさらに広がっているなど今後のさらなる進化にも期待をしていきたいと思います。